こんにちは!
弾き語り系ミュージシャンの馬男(@umaoshinmai)です!元気ですか?
作詞のコツ!初心者でも書ける「正しい歌詞の書き方法とは?」や
作詞のコツ!もっと良い歌詞にさせる『視点と距離感』について話す!から続く
作詞シリーズの第3弾です!
基本的な考え方は「正しい歌詞の書き方法とは?」で学んでいただいて、
注意点として、『視点と距離感』についてを執筆させていただきました。
ですが、作詞の注意点としてはまだまだありますので
「作詞注意点シリーズ~第2弾~」の記事とさせていただきます!
それは
初心者がやってしまいがちな「壮大さ」や急な「場面展開」で
聞き手を混乱させてしまう歌。
せっかくいい曲を作る為に一生懸命作詞をしているのに
こういった失敗で台無しにしてしまうのは絶対に損ですよね?
いい歌と言うのは初見でも頭に浮かんでいくような場面展開を意識するのが大事です!
それを詳しく説明します!
それでは行ってみましょう!
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その他の曲作りの記事は『曲作り』カテゴリをどうぞ!
歌詞を作る際に注意した方がいい点とは
歌というのは一般的には
-------------
Aメロ
Bメロ
サビ
-------------
という構成であったり
-------------
Aメロ
Bメロ
-------------
だけの構成であったりします。
日本の歌の9割5分以上この2つの構成から成り立っているのが分かると思います。
じゃあ洋楽は一概にそうとは言えないのか?
と思われますがそんなこともはありません。
海外の曲もほとんど上の2つのタイプに分類されることが多いでしょう。
そこで歌詞を書く際にも作っていくうちに
AメロやBメロのつなぎ目の部分が存在することになると思いますが
急に場面展開があるせいで
聞いている人が歌に追いついていかない事があるのです。
(ここ重要!)
例として
『視点と距離感』について話す!の記事にもあった
・恋愛のせつない歌詞がテーマ。
・場所は家だとして
・同級生の彼氏ではない人への恋を歌った歌詞
としてみましょう!
「このテーマ好きだなお前!」って言いたい気持ちでしょうが許してくださいね。(笑)
いや。恋愛の記事ってわかりやすいんですよ!
みんなが体験してますし、万国共通でわかりやすいですからね!
だからもうちょっとこのテーマで行かせてね。
歌の場面が大きく飛ばないように注意しよう
では上の例でAメロの部分が
「家の窓を開けたら 涼しい風が入ってきてた その時携帯電話が鳴った 電話に出た」
と言うちょっと自分を俯瞰して見ている歌詞だとしましょう。
Bメロに入った時点で
聞いた人の「頭が追いついていかない」歌詞があります。
それは例えばBメロでいきなり「夢の中で」と場面展開する事です。
そんな歌詞だと
聞いた人たちは「あれ?家にいたんじゃないの?」と思ってしまって
歌詞がすんなり頭で展開されない事が多いのです。
歌詞を作っている本人はとてもイメージが湧いている状態なので
場面が展開しても分かる!と思いがちではあるんですが
あくまでライブなどで聞いてもらえる人と言うのは初見の人がほとんどです。
「新曲です、聞いてください」と聞いてもらう人が多いと思いますし
何回も聞いてもらう事を想定して歌詞を作っていかない方が賢明と思います。
コツとしてはあくまで1番に対して1場面くらいが適切と思っておいた方がいいでしょう。
カフェだったら、カフェの中で完結する。
外だったら外の中で完結する。
この事を覚えておいた方がいいでしょう。
歌の壮大さ(スケールの大きさ)に注意する
上の「場面」に対しての話にちょっと通じる話なんですけど
どれくらいのメッセージ性を込めるかという点にも注意が必要です。
「亡くなってしまった後、土に戻って木が生えて 世界は一つで廻っている」
と言った壮大な世界平和をテーマにした歌が作りたくなる事もあるとは思うんですが
壮大なスケールの歌=感動的な歌
と言う訳でもないのです。
人は気づかないような小さな心の揺れ動きでも感動することがあると思いますし
時には小さな場面の方が切なさが伝わる場合も多いです。
次に紹介する曲は僕が音楽専門学校にいた時に師匠が作った歌なのですが
付き合っていた人と別れてしまった時に
「どんな時に切なさを思い出すか」をテーマに作っていました。
それで僕が流石だなぁと思った部分が
「マクドナルドの向かいの席のポツンと置いた荷物」
とか
「切符売り場の二人並んだ絵のボタン」
とかを歌詞に使っていました。
「マクドナルドの向かいの席のポツンと置いた荷物」と言うのは
その二人は学生で、デートでマクドナルドによくいっていたんでしょうね。
それを彼の代わりに自分の荷物が置いてあることで
「もういないんだ」と言う切なさも表現できていますし
そのうえでマクドナルドと言う内容から
学生なんだろうなと言う想像も出来ますよね。
これって1行で表現しているのがとても凄いって感動してしまった歌詞でした。
また「切符売り場の二人並んだ絵のボタン」と言うのもイメージできますでしょうか?
このボタンの事です。
付き合っていた頃は電車に乗るときに切符を”二人一緒に”買っていたんでしょうね。
またそのボタンを使うのってかなり特殊で
「誰かと一緒じゃないと使わないボタン」と言うことです。
別れてしまったら使えないボタンと言うことです。
「そういう小さいことであなたを思い出す」って言うのも
それはそれは良いテーマだと思いますよ!
是非誰もが自分の経験を思い出すような事を考えてみてくださいね!
歌詞には現代的な表現(言葉)をあまり使用しない方がいい
そして次にもったいないなあと思ってしまうのは
すごいいい歌詞だったとしてもある部分に現代的な表現を使ってしまっているせいで
今後何年か経った後「古い」と言われてしまう表現があるんです。
たとえば「メール」
一時すごいこの表現は多かったと思いますが、まず現代では使われなくなってきた言葉ですよね。
今の連絡手段の主流もLINEになってしまっていますし、今でもちょっとだけ古いと言った感じで言われるかもしれませんね。
今では驚くことに歌詞の中で「LINE」と言う言葉が出てきているそうなんですが
それって「LINE」と言う言葉も現代だからこそ通じる表現と言えるでしょう。
僕の個人的な意見からすると「メール」や「LINE」と言った
いつかは古くなってしまう言葉には否定的です。
やっぱりどんなにいい歌詞だったとしても、ちょっとそこだけ引っかかってしまうので違う表現や言葉にした方が無難ではあるんですが
ただ、そこを「連絡」と言う感じで
終わらせてしまうのもつまらないんですよね~!(笑)
ただ、そこのせめぎあいを考えて、ちょうどいいバランスのところを探すのも歌詞作成のスキルですし
あえて現代っぽい歌のテーマとして、戦略的に「LINE」と言う言葉を使うというのもアリです。
要はそこまで言葉を「突き詰めて考えられているか」と言う点が重要なのだと思います。
サビの部分で一番重要なことは起承転結だ!
そして、起承転結を意識してください。
特にサビの部分は一番重要です。
起承転結の「結」の部分。
それはオチだけではなく、結論と言うことだけでもありません。
そうですね、表現で一番しっくりくるのは一番歌のテーマの「肝」の部分と言う感じでしょうか。
その歌が「何を」表現したいのか、また「どのように」表現したいのかと言う部分を
思い切りぶちまけるという感じに近い感じでしょうか。
一番焦点が合わさってピッタリする言葉がくるといいですね。
…うーん、すっごい抽象的で申し訳ないんですが(笑)
そういうのを意識するのだけでも変わります。
また、サビの部分だけは思い切って
歌の主人公の「視点を変えたり」するのも有効です。
俯瞰(ふかん)していた歌詞だったのが
急に感情を吐露したりするのもいいですし
AメロBメロまでは想像出来るような情景の表現を使っていたのに
急に禍々(まがまが)しい表現を使うとびっくりして意外性があったりもします。
さまざまな表現方法によって、全体の曲イメージが変わると思ってください。
そして起承転結の結の部分は
正解と言うのもありません。
そこを突き詰めて自分なりの正解を見つけ出すことが
オリジナリティに通じる部分かと思います!
参考になさってくださいね!
作詞の勉強にオススメな本
僕は音楽専門学校で作詞を学びましたが、数多くの作詞本を見ても勉強してました。
独学で学ぶことも経験として非常に重要ですが、作詞の本も数多く読みました。
目線や視点について詳しく書いてあったのはこちらの「作詞の勉強本」と言う本でした。
より詳しく突き詰めて考えたい人には勉強になるので読んで見てくださいね!
より根本的な作詞を一から学びたい人には「思い通りに作曲が」本がオススメです!
作詞の感情の面と言うより、基本的な技術を突き詰めて書いているので作詞に対して伸び悩みを感じている人には良いと思います!
音楽スクールに通いたいなら指導のシアーミュージック
作詞本もいいけど、やっぱり自分が付いていきたいと思う人を探す意味で
音楽スクールに通う事はやっぱりオススメです。
作詞だけじゃなく、ボイストレーニングやライブのステージングなどそれ以外でも学ぶことは多いですが、やっぱり対面で会って話し、マンツーマンで見てもらって客観的な意見をもらう事が上達のコツかと思います。
まとめ
さていかがだったでしょうか?
今回の記事のまとめです!
・歌の場面展開には注意する。
・歌の壮大さは小さいほうが際立つ場合もある。
・起承転結の結の部分は歌のキモとなる部分を!
と言う記事でした!
あなたの作詞ライフに役立つ事を願っています!
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