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こんにちは!
絶賛下積みミュージシャンの馬男(@umaoshinmai)です!
前回の作詞のコツ!初心者でも書ける「正しい歌詞の書き方法とは?」からの続きの作詞についての記事となります。
前回の記事では自分のタイプが「曲から作るか、歌詞から作るか」と言った
部分からマインドマップを使用して「基本的な歌詞の作り方」について書いてみました。
今回の記事では、前回に引き続きありがちな歌詞についての失敗の記事となります。
せっかく前回の記事のマインドマップで映像が浮かぶような歌詞を書こうとイメージがわくような言葉を羅列して膨らまそうとしているのに
いろんな人の歌詞を見ている中で
よくあるありがちな失敗が見受けられ、非常にもったいないなぁと思うことが何回もありました。
そういった事がないように、いくつか注意点とその理由について述べていくことにしましょう!
では行きます!
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その他の曲作りの記事は『曲作り』カテゴリをどうぞ!
作詞のコツは、「歌詞のよくある失敗」を学ぶことだ。
まず良い歌詞だなぁと思う曲ってどんな歌詞でしょうか?
良い歌詞の前提としてたくさんの前提はあると思います。
聞いた人が共感できる歌詞や、突き刺さる歌詞や、社会を上手く風刺している歌詞などいろんな良い歌詞の定義は存在しますが
どの良い歌詞にも言える前提の定義は
「初見の人にも一発で映像がスムーズに浮かぶ歌詞」
だと思っています。
そんなこと言われなくても分かっているよ!当たり前の話すんな!
と思いますが、意外に分かっていない人が多いんです。
あなたは作詞をするときに
”誰”が”どんな事”を”どれくらいの距離感”で歌っている歌詞なのか
まで考えたことがあるでしょうか?
そのどれか一つでも欠けたりブレてしまえば、良い歌詞にはならずに「分かりにくい歌詞」に変わってしまいます。
つまり
歌っているアーティスト本人の言葉か
それとも誰か架空の人物の言葉を代弁しているのか
それすらわかる歌詞が良い歌詞の大前提だと思っています。
その上で
共感できる歌詞や、突き刺さる歌詞や、風刺している歌詞が良く映えるのです。
逆に言うとそれがないとどんなに良い表現を使っていても、どんなに突き刺さるような歌詞を歌っていても
聞いている人が「ん?」とか「あれ?場面が飛んだ」と思い聞くことに集中できなくなります。
ですのでよくある歌詞の失敗として一番もったいないと思う部分は
「誰の視点や距離感が定まっていない」
と言う事が挙げられます。
歌詞の主人公が誰なのか設定されていない。
もうちょっと上の事を具体的に突き詰めて考えてみましょう。
まずよくある失敗その一。
歌われている歌の主人公が「誰」なのかがよく定まっていなく
目線がブレてしまっていることです。
例えば恋愛のせつない歌詞がテーマだとして
場所は家だとして
同級生の彼氏ではない人への恋を歌ったテーマだとしましょう。
またあえて言うなら歌のターゲットは”10代の女性の学生”だとしましょう。
その歌詞の主人公(歌を表現している人、歌っている人)はどういう人でしょうか?
その女子高生ですか?
この質問に対して「当たり前だよ!」って思う人も多いかと思いますが、
実は違うんです。
例えば「ナレーター」としての視点もあります。
対してその恋愛対象の男子高校生の視点もあるかもしれませんし
少し俯瞰してみた過去の女子高生本人の視点や未来から見た視点もあるんです。
誰目線か考える方法の正解は一つではないのです。
その主人公がきちんと定まっていないと、歌としてブレてしまった歌になりがちで正しく聞いてくれた人に伝わらないのです。
またよくありがちななのは、Aメロやサビで急に視点が動いてしまう事。
例えば
Aメロはナレーター視点。
Bメロは女子高生視点。
サビは女子高生視点。
と言うのがよくある失敗です。
それでは目線がズレると言う事を具体的に考えていきましょう。
例えば上の歌詞の場所が「家」として際に
Aメロ「家の窓を開けたら 涼しい風が入ってきてた その時携帯電話が鳴った 電話に出た」
と言う歌詞を作ったとしましょう。
これはちょっとナレーションのような視点です。
いわば説明文に近い表現になります。
あなたが主人公本人だとしたら”家の”窓とは表現しないんです。
正解は「窓」です。
この場合歌っている歌詞的に都合が良いから家の窓と表現しているわけです。
あなたが実際に家にいるときに
「家の窓」とは表現や口にしないですよね?
「携帯電話が鳴った 電話に出た」もナレーター視点です。
「着信音が鳴る」とか「電話が鳴る音」とかの方がリアルに感じられます。
「電話に出た」よりも「電話をとる」の方が本人に近い表現です。
少し説明が難しいのですが
本当にリアリティを追及するのであれば
そういうところまでこだわった方がいいです。
両方とも表現としてはアリなのですが
AメロとBメロでバラバラになっていると視点がブレます。
表現者(主人公の目線)を統一した方がいいのです。
歌詞の主人公の視点がボヤけると表現力が乏しく見える。
そしてさらにいうのであれば
その主人公の視点が本人とは言え本人でも
少し遠く、俯瞰(ふかん)してしまっている表現になっていて、ちょっと冷静に聞き手に受け取られてしまう(説明チックになってしまう)のがよく見られる失敗です。
上記の主人公の話と話としては近いのですが
先ほどと同じ
恋愛の歌の主人公が本人の10代の女性だとして
あなたがプライベートで感じた
「切なさ」や「心臓の高鳴り」や「嫉妬」などを
その主人公に対して投影して表現しようとしているとしましょう。
そんな時にあなたはどんな表現を使いますか?
実は「この心臓の高鳴り」とは表現しない方がいいわけです。
それはなぜでしょうか?
いわばこの「この心臓の高鳴り」と言う表現は客観的な表現であり、視点が女性本人の言葉とは若干違い少し遠くから見ている表現になります。
いわば、第3者目線の表現に近いと言うほうが分かりやすいでしょうか?
例えば未来の女子高生が過去の自分の歌を歌っていて
「あの心臓の高鳴り」と表現するのなら大丈夫です。
ただ実際体験している主人公本人が「この心臓の高鳴り」とは言わないですよね?
では現在の主人公本人の「心臓の高鳴り」はどのように表現すればいいでしょうか?
ここで大切なのはリアリティです。
あなたが恋した時のことを思い出してみましょう。
わかりやすく言うのであれば「ドキドキする」です。
さらに突き詰めて考えてみましょう。
いわばここの表現を細かく表現出来たりすると、共感を呼ぶ良い歌詞になります。
前回のマインドマップのようにドキドキする事をもっといろんな言葉で
表現してみましょう。
・息が詰まる。
・うまくしゃべれない。
・胸が痛む。
→心臓病のように→ウィルス性
・大きく息を吸い込む癖がついた。
→夢の中では上手く喋れるのに。
・目を合わせられない
→あなたの後姿ばかりが思い出す。→あなたの顔がボヤけて思い出せない。
と言った風に突き詰めて考えていくと
より「あなた」しか出来ない表現ができるようになります。
歌の主人公が誰でどの位置から歌っているのかで使いそうな表現、使わなそうな表現を
きちんと設定する必要があると言う事です。
「愛している」を「愛している」で表現したらもったいない。言葉の表現を突き詰めれば突き詰めてさらに自分らしい表現にしよう!
さて、先ほどの続きです。
今までの恋愛の中でドキドキした時あなたはどんな行動を起こしたでしょうか?
それを細部まで思い出してみましょう。
そしてそもそも何故こんな話をするのでしょうか?
そこのキモが分かるのと分らないのでは大きな違いがあります。
誰目線の歌詞かと言う「視点」の話もあります。
そしてどの程度俯瞰しているか距離感の話もあります。
ただ、さらに良い歌詞にするなる重要な点としては
本人が話している動作だとしても
「愛してる」を「愛してる」で表現するのは非常にもったいないということ。
恋愛の歌ですから
「愛してる」のは当たり前でしょう。
それを「愛してる」以外の言葉で表現することが表現であり
いわば詩であるわけですよね?
ただ、「愛してる」だけではつまらない。さらにもっともっと突き詰めて、あなたしか表現できない言えない表せられない表現はないですか?
「愛してる」の周りにちらばっている
言葉や
動作や
所作や
風景や
においや
色などで表現するのです。
それが誰かに、突き刺さる言葉となるのです。
よりマクロな視点で見れば見るほど、「ああ、わかる」と人は言っていただけるのです。
作詞の勉強にオススメな本
僕は音楽専門学校で作詞を学びましたが、数多くの作詞本を見ても勉強してました。
独学で学ぶことも経験として非常に重要ですが、作詞の本も数多く読みました。
目線や視点について詳しく書いてあったのはこちらの「作詞の勉強本」と言う本でした。
より詳しく突き詰めて考えたい人には勉強になるので読んで見てくださいね!
より根本的な作詞を一から学びたい人には「思い通りに作曲が」本がオススメです!
作詞の感情の面と言うより、基本的な技術を突き詰めて書いているので作詞に対して伸び悩みを感じている人には良いと思います!
【音楽スクールに通いたいならマンツーマン指導の【シアーミュージック】
作詞本もいいけど、やっぱり自分が付いていきたいと思う人を探す意味で
音楽スクールに通う事はやっぱりオススメです。
作詞だけじゃなく、ボイストレーニングやライブのステージングなどそれ以外でも学ぶことは多いですが、やっぱり対面で会って話し、マンツーマンで見てもらって客観的な意見をもらう事が上達のコツかと思います。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか?
今回は歌詞作成に対しての注意点
”誰”が”どんな事”を”どれくらいの距離感”で歌っている歌詞なのか?
と言う事を記事にさせていただきました。
是非あなたの作詞ライフの参考にしていただけると幸いです!
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